HOLE ARRANGEMENT 配列と目方向・余白

パンチングメタルには配列によって目方向があり、また、加工する板の大きさやパンチングの配列、金型により額縁(余白)の寸法が異なります。一般的には千鳥と呼ばれる配列が用いられますが、様々な用途やニーズに応じた加工を選択いただけます。

打抜パターン

順型について

孔開けが容易な場合は、順型を使用します。この場合、板の両側の「打ち出し部」と「打ち終り部」は一列に揃います。

順型

飛ばし型

ピッチが極めて狭いなど、板厚と孔との関係で孔開けが困難な場合や、孔開けが可能でも非常に効率が悪い場合は、飛ばし型を使用します。この場合、板の両側の「打ち出し部」と「打ち終り部」は、一列ごとに孔が連なって突き出すことになります。

飛ばし型

目方向

千鳥抜き

丸孔・角孔ともに通常、板の短辺(巾=はば)側の方向が互い違い面(千鳥状)となり板の長辺(長さ)側の方向「送り方向(ピッチ)」となっている目方向が通常千鳥となり、逆抜千鳥は板の短辺(短い)側の方向が送り方向となります。

通常千鳥
逆抜千鳥

長孔・ダイヤ

孔の目方向は2種類あり、孔の長さ方向が、板の長辺(長さ)方向と平行になるもの(L/L)と、板の短辺(巾)方向と平行になるもの(S/L)があります。お問合せ・ご注文の際は、目方向をご指定ください。

長孔(S/L)タイプ
長孔(L/L)タイプ
ダイヤ(S/L)タイプ
ダイヤ(L/L)タイプ

額縁 (余白)

定尺在庫品・定尺切断の場合

定尺在庫品の場合、板の短辺(巾)側の両端5mm~10mmは、額縁(余白)の部分となります。長辺(長さ)側の両端は、5mm~10mmの額縁(余白)ありか、額縁(余白)なしのいずれかとなります。定尺切断の場合は、板の四辺のすべてが額縁なしか、一部の辺に額縁が残る形となります。

受注生産品の場合

定尺品・定尺切断の場合と異なり、特別な額縁(余白)寸法を指定される場合、または規格サイズ外の切板(スケッチサイズ)で額縁(余白)が必要になる場合は、板の長辺(長さ)側と短辺(巾)側、それぞれの両端の額縁(余白)の寸法をご提示ください。また、板の中間に余白が必要となる場合(帯抜き・ブロック抜き)は、その寸法とともに、打抜開孔範囲などもご指示ください。

四隅の孔位置

金型の針数は偶数となっていますので板の長辺(長さ)と短辺(巾)の両端は同位置で終了せず、上下左右非対称となります。同位置終了をご希望の場合は、お問合せください。

通常の孔位置(大小終わり)

加工機が限られる孔位置(大大終わり)

※ 赤○…大の針、黄○…小の針

異形抜き

異形抜きの場合、パンチングの配列上、一定間隔での額縁が設けられないため指定の範囲にかかる部分を額縁として残します。そのため場所によっては指定よりも大きい(小さい)額縁となります。どの様な額縁になるかは、お問い合わせください。

平行四辺形抜き
扇形抜き

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