皆様からの要望にお応えしてこの度、標準在庫としてハニカム（亀甲）柄のパンチングメタルを取り揃えました。
これまでは開孔率の高い在庫アイテムといえば5φ×6P（60°千鳥）で62.9％が最高でした。近年では更に高い開孔率のパンチングメタルが欲しいとの要望も多く、都度の生産として金型製作から対応しておりました。受注生産ですと納期・価格がネックとなり、数量が多く納期に余裕のある案件以外は仕方なく従来品を選択されるお客様が多くおられました。今回、顧客満足度向上の一環としてメタルテックの数多い在庫ラインナップに追加することと致しました。
ターレットパンチプレスの性能向上によりある程度のサイズのものは金型さえあれば製作はできるようになりました。しかし、サイズが大きくなると目ズレ・反り・歪みが発生し、用途にもよりますが製品としては満足できる品質は厳しい。当社では専用の設備と長年培った金型、矯正技術で914 ㎜×1829 ㎜の大きさでフラットな目ズレのない製品をご提供致します。一般的には開孔率を上げるのに簡単な方法は孔を大きくすることですが、メーカーとしてどんな用途にも対応できるサイズであるボールペンを通さない大きさを前提に設計致しました。
従来のパンチングメタルでは開孔率の限界があり、金網やエキスパンドメタルを用いる場合がありましたが、金網ではホツレや網の崩れ、エキスパンドメタルではボンド部の隆起や寸法精度、メッシュ寸法の大きさ等、欠点もあります。ハニカムタイプのパンチングメタルを採用することで、これらの問題点をカバーすることが可能となります。
No.727 7×8 開孔率 76.6％ 冷延鋼板 板厚1.0㎜ 914×1829
一般的な丸孔千鳥抜きのパンチングメタルではなく、また、角孔よりもデザイン性を考慮しハニカム(亀甲)孔を採用致しました。広く採用いただいております。
No.728 6.5ｘ7.3 開孔率 79.3％ 冷延鋼板 板厚1.6㎜ 914×1829
開孔率を高めるとどうしても剛性が小さくなりますので、板厚1.6mmと厚くしたパンチングメタルも在庫アイテムとしてご用意いたしました。幅広い用途でご使用いただけます。
金型から自社で製作しておりますので、孔を小さくしたい、開孔率をもっと上げたいといったご要望にもお応えできます。
また、板サイズについても定尺以外でご希望が御座いましたらお申し出ください。
右画像はサーバラックに使用した例になります。下記画像はサーバラックに使用した例になります。その他の用途としてはスピーカーネット、エンジンカバー、防音パネルがあります。
